2018年03月01日

数学と英語の学校選択問題 (平成30年度、埼玉県公立高校入試)、それから共通問題5教科を解いてみた。

埼玉県公立高校入試数学の学校選択問題を解いてみた。予想通り18:30頃に公開された。ヴォクも周回遅れで解いてみた。


大問1(2)対称式の美しい問題 何度も解いただろう。

(3)かたまりは文字でおけ。定石。

(6)入試本番で+1できた人は落ち着きのあった人。

(7)確率がこんな小さな扱い。埼玉の確率は過去15年に倣い、易しい問題しか出題する気はないのだろう。東大理系でも今年は確率の問題がなかった。埼玉数学ではデータと確率と整数はながらく軽視されている。


大問2 (1)折り目とAA’は直交。

(2) ヒモの長さは展開図で直線。空間が1(8)とここだけというのはなんとも物足りない。

空間図形は今年の東大理系の6番の問題でもそうだが中学生のうちから十分に考えておく価値があると思うのだが、ここだけとは・・・。残念でならない。大問4でしっかり丸々出題した日比谷高校入試問題との難度差は小さくない。大問4 (2次関数)(1) 高校入試で難関校が出してはいけない問題。一発公式で10秒だから。(2)のヒントとは言え出題する必要はなかっただろう。でも(3)がすてきな相似の問題で全体としては美しく味わい深い良問題。平成30年の1題はこれに決定(バシッと良問印をおしながら)! 2つの三角形ができるがこの2つが相似であることを入試本番で考えると5分使ってしまうことになる。相似になるというテーマ自体は重要構図であり普段考えたことがあったか否かの差が出る問題となった。「すべての放物線は相似である(村上龍のエッセイの題字っぽく)」という数学的に美しい性質のことを考えたことがあったかなかったかを問う問題だったのだ。(興味のある人はご存知のように「高校への数学」(東京出版)、「大学への数学」(同)シリーズの中では「放」べきの定理と名付けられたものもある。)


大問5(図形) ついにきた大問での円。平成23年後期で19点分の円が出題されて以来、ずっと待っていたよ! えんえんと円の高地トレーニングは積んできた。証明は何が出るか限られていた中だった。昨年のきょうここで予想した問題がそのまま出題された。角の二等分線の定理。

来年は解と係数の関係を導出する問題ほか証明問題の候補は教科書範囲の中ではあまり多くない。去年書いたと思うのでここではカット。

(2)@は角度を書き込んでいたらすぐに発見できる二等辺三角形。「遠目に眺めて二等辺三角形はよく見ても二等辺三角形」の呪文通り。難度は上がらず前年並み。制限時間の中ではスタンダード問題揃いのこの難度でも満点をとる人が昨年多くなかったということだろう。幾何、図形問題と粘り強く格闘していた人は一定の結果を出してはいるだろう。


次に英語の選択問題へ。共通問題リスニングを解くのには12分と35秒かかる。そのため他はほぼ初読で内容をとっていくしかない。速読重視に去年からなっている。


大問2は長い対話文。虫喰いが多く情報処理能力を要するという意味ではいい問題かはわからない。しかし実用英語を筆記試験で作成した公平性の高さという意味では間違いなく良い問題だ。日比谷の独自問題を研究して作成されていると感じた。早大本庄の大問2番よりも虫喰い的で評価が分かれるところだろうか。ただ長いだけの対話文だが、来年度以降もこの出題方針は続くと思われる。埼玉県の過去15年なかった新傾向問題で今年の埼玉英語を特徴づける問題となった。正確な訳はいらない。内容を追跡するスキルが重視されている。


東大1(B)のように文脈に合う英文を入れる問題は今後も出題されるだろう。定番になったと見る。


大問4は前年を引き継ぐ自由英作文。去年から東大の英作文に似た。今年の東大でも40〜60字で自由に書く問題が出題されている。出題形式は同じである。テーマもAIで日比谷高校の今年の推薦入試の集団討論テーマとも被っていることからもその凡庸さがわかる通り)、誰もが興味のあるテーマ。普段から思っていることを素直にそのまま書けばよろしい。入試レベルの英作文で最も差が出るのは冠詞a,the,無冠詞,名詞複数形の使い方の部分。何を英文で書くときでも冠詞のルールには十分配慮しトレーニングしておきたいところ。対策の本は最後にまとめて書く。

英語の最後に2分10秒試験時間を長くできる話を。

もしも(あくまでもしもだが)リスニングが得意なら、放送問題の最後の問題の繰り返し2回目部分(1回目のquestion 3 Which answer is true?以降の部分)を聴かずにその2分10秒は他の問題を解くことができる。なにかの参考までに。


理科の大問2は良問題。金星と月と地球と太陽の位置関係をテーマとした定番の問題ながら設問がよく練られている。大問3の生物と合わせ今年は中3配当の割合が多めになった。1,2,3年の配分を均等にするのは難しく物理化学地学生物と4科目に3つの学年を分けるとどうしてもどこかが1つ多くなるという次第。この制限時間だと妥当である。重めの計算問題が地学天体でしか出題されず全体に知識と考察力を問うようなものになっている。近年計算問題が少ない傾向が続いているが出た数少ない計算問題(6点から10点程度)ではしっかり時間を使って解けるようにしておくべきであろう。以上。


(参考文献)
可算名詞と不可算名詞については、今井むつみ『ことばと思考』に詳しい。kindle版もありがたい。ことばと思考 (岩波新書)

英作文のポイントとなる冠詞については、次の本がよい。aとtheの底力 -- 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界
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2018年02月25日

入試問題リンク 教科書 過去問良問の再出題再利用「入試過去問題活用宣言」 plus 月刊誌 大学への数学35年分を

大学入試

(旭川医科大学、群馬大学、埼玉大学、東京学芸大学、お茶の水女子大学、横浜国立大学、金沢大学、◎岐阜大学、滋賀医科大学、奈良教育大学、東京慈恵会医科大学、東京農業大学、日本医科大学、日本女子大学ほか多数) 
多くの大学などが入試問題作成を塾や予備校などに依存している。問題作成の過程はほとんどの学校では公開されていない。機密性や公平性を増すため過去問を活用するのはそこから脱却する方法の1つでもある。

日比谷高校

高校入試(埼玉県公立高校)
平成30年度「学力検査問題」ならび「採点の手引き(正答と配点)」 3/1の入試当日の18:30頃には問題が公開されるだろう。中3塾生からの手応えが耳に入っただけで問題はまだ見ていない。楽しみでならない。


子どもが受けに行った学校の入試問題を周回遅れで順に解いている。千葉から通っている中2の新受験生が解いてみた答案用紙をGmailしてくれた。千葉県前期の国語の評論文が面白い。普段文章を書く際に類義語辞典なども参照しながら言葉を選んでいる、探している。そのような時に常々考えていたことが言葉にされており、共感しながら読んだ。

近年過去問と同一もしくは類似の出題が非常に多くなっている。昨年の分析からは何年の何という学校、何年の何県の問題と同一もしくは類題というコメントも付して作成している。

plus 光の本棚に2冊ずつ揃えていた月刊誌大学への数学30年分を整理した。
著者が異なりテーマが異なり何年の何月号でも何回読んでも楽しめる。
大切にしている。
最新号も毎月2冊ずつ増えていく。
こんなにおもしろい数学の本をヴォクは他に知らない。

2017年03月02日

埼玉県 平成29年 2017年 公立高校入試 学校選択問題 解答

入試問題を解いた。出題内容は大きく変化し、良問がいっぱいあった。中でも数学の「2次方程式の解の公式」の証明問題(解の公式を導出)は非常によい問題であると感じた。高校数学をやっていた受験生にとっては平方完成ははじめの方に出てくる基本的な操作だが、ここを聞くということは今後もなぜを考える問題を出題するということの宣言となっている。
解の公式の導出はほとんどの本に掲載されているものだ。光の指定図書でもp.70に掲載されている。解の公式をまるで円の面積の公式と同じように無条件に暗記して使っていたのかそれとも、どうしてこんな公式ができたのかと「なぜ」を繰り返していたかの普段の差がここで出ただろう。実に鋭い問題である。ご丁寧に1つ前で平方完成のヒント問題まで付している。なんとも練られた良問ではないか。高校数学1Aでは放物線の頂点を求める計算でまったく同様の計算がいつも出てくるのでそこをやっていた人にとっては簡単だったかもしれない。

導出問題はまた出るだろう。たとえば円周角の定理の証明、中点連結定理の証明、角の2等分線の定理、メネラウスの定理、扇型の面積公式の導出、(x-a)^2公式の図形的な証明、方べきの定理、正20面体の頂点1つに集まっている面の数の説明なども今後出題されることがあるだろう。このような出題方針は来年度も続くといいな。

今年の数学は空間図形、整数問題など難度のある問題をきっちり出題した。何より無駄に易しい問題を省いていたのが最大の特徴となった。東京都に続いて空間図形は大問で出題された。過去10年を考えるとこのことは1つの出題方針演説である。折り紙図形数学問題の終焉。
来年度も円図形(今年は大問2の中の小問扱いだったが直角三角形をつくるこの頻出テーマは大問に昇格していてもおかしくなかった)、空間図形(大問2の中の小問の折り紙、埼玉折り紙がまさかの降格とは!)、整数問題の出題は十分に予想しておこうと思う。空間図形の中でも本年の大問のそれのような対称性に着目する美しい問題、立体の切断面を描いて考察する問題は今後の重点になるだろう。そして円図形の出題は今後大問扱いになることが増えるだろう。

英語は予想通り読解問題が少しだけ長くなった。ついに、英語長文読解問題と呼べるくらいの入試問題になった。来年度も続くとよろしい。
共通問題と共通問題(ん?)のリスニングは12分51秒と例年並み。スピードも例年並み。小問6番のスピーチのテーマとして先生が勧めたものは発音が特殊で聴き取りにくい人もいただろう。traditional (         )だったが、節分が何なのか考えたら想像で書けるかも。
共通問題大問4との共通問題となった選択問題英語大問2番は対話文読解問題で本文が用紙1枚からはみ出たという長文化宣言になっている。
用紙1枚に収まる英文だけを読むのでは長さが少し足りなくなる。少し長めの長文を読む練習をしておく必要が出てくる。高地トレーニングとして1枚半から2枚程度の対話文、1枚半程度の長文を読解する練習(たとえば今年の東京都の共通問題くらいのものを読み込むような練習)が理想的か。

出題形式が変わった英作文。
ここに書くのははじめてだが、ヴォクは英作文を5文でなく6文、7文書くように伝えてきた。10年間そう伝えてきた。共通問題の英作文問題が今年もそうであったように「5文以上の英文で書きなさい」が問題である限りヴォクの伝える書き方は変わらなかったろう(変わらなかっただろう)。
採点結果(開示点数)を聞き、それを続けてきた。

しかしながら今年の選択問題の英作文では50words以上書く場合はさらに続けてもう1行(about 55 words)までしか書いてはいけないという記述量の上限がついた。素晴らしい問題設定だと思う。解答用紙を見て驚いた。
たくさん書いて内容点を稼ぐという戦略はもう使えない。
これからはズバッと書けということなのか。これについては出題意図をもうしばらく寝かせて考えることになるだろう。いずれにせよ上限までしか書けないことに変わりはない。直球英作文。

国語の古文は注が少なかったが本文が易しかったからだろう。漢文を絡めて出題するという点は来年度以降も続くものと思われる。

いくつか特徴的な問題をピックアップする。 

数学大問4の関数。去年の千葉県前期との類題で動点を座標で置くだけの定番。ただし一発公式が使いにくいように少しだけ工夫されている。昨年までの美しい図形的な関数問題に比べると今年はひねりが感じられなかったのが残念。ウラウラは高校数学まではやっているので1/2bcsinθなどは演習時から使っている子が多かった。公式を持ち出すまでもなく1角共有2三角形の面積比がad:bcになるのは頻出構図だけれど。
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数学大問5の空間図形。(この図などを書いたシャーペンはチャクテビガ)
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社会地理の統計データは上位3県、上位3か国をとくにチェックする。

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化学の溶解度は溶媒たる水100gに溶ける質量であるから、そのまま、100g、10gの水に溶ける溶質の質量を考えればよい。勘で0.34とはふつう書けないから記述である必要性に疑問が残るが溶解度の定義を正確に述べられるかを問うたのだろう。この小問4点のうち内訳は2点、2点とするのかどうか採点基準を知りたい。

全体としては実力を測定しやすい適度な難度の数英、長くなってじっくり考察して書ける理科社会を含め科目のバランスもよくなり入試問題として良質なものになっていた。
うれしい改良だ。出題方針の公開が楽しみ。

国語作文のように過去10年となんら変わりばえのしなかった問題についてはノーコメントで了。

入試問題へのリンク

埼玉県立総合教育センターによる入試問題解説へのリンク→入試問題解説平成28年度表紙 国語 社会 数学 理科 英語(埼玉県立総合教育センターのHPより引用)

 


2016年10月22日

サラサクリップ0.5 ビンテージカラー 5色セット plus 中間試験のはざまで plus 数学の正統的な理論を学びたいという子に本を渡した。

中間試験シーズンで試験前、試験中、試験後になっている。試験の前後なのでシーズンといえばそれでよろしい。

試験が終わっても終わらなくてもやることはとくに変わらない。
パワーをつけたいから練習する。
上手くなりたいから練習する。

試験が終わるとコメントをいただいている。
メールでもよし、授業中でもよし、紙でもなんでもいい。

ある子が紙に書いてくれた。
少し前にこういうことを書いてくれた子だ。
あのとき以来ヴォクはこの子に、「あ、またメモとってないじゃん!!」と約30回くらい言っている。
語尾を柔らかくしたくて横浜弁を入れたり名古屋弁を織り交ぜたりしながらも同じことをずっと言っている。
人がせっかくミスしないための呪文を言っているのに聞き流すとはどういうことか。
全部録音しているのかい?(録音装置付きのOK Googleマシンを見せながら)


今回は珍しく△と×をつけていない。
入試も学校の試験も同じことだが練習でできないことが試験でできるはずがない。
それから試験というのはケアレスをしないことを数値化しているのであってケアレスを防ぐことを練習中から意識していなければならない。
意識にのぼらせるには難しいところをただ何回も繰り返すだけでなくその時間を縮めるために創意工夫をしなくてはならない。

電位をVと置くか、電荷をQと置くのか。

音源が動いているのか観測者が動いているのか。

質量が一定なのか体積が一定なのか。

などと気をつけるべき点を唱えながら間違えないように呼びかける必要がある。
練習中には自分への呼びかけ方まで含めて考える必要がある。

同じミスを繰り返すのは練習がなっていないからだ。
スローガンを立てていないからだ。
自分へ呼びかける言葉を作っていないからだ。
おまじないの言葉を知らずにおまじないをとなえられないのと同じくミスしないための言葉なしにミスがなくなるわけがない。
そういう話をしたかな。録音しているわけではないのであまり覚えてはいないが。
でも今回はもうこの子はメモをとっていた。
逆に「ここはオフレコ」とヴォクが言わないといけない必要が生じている。

この子ばかりなんとなくいまここに書きたくなったのは振り返りをきちんとしていたからだ。
文字に気持ちがのっている。
許されるなら常にこんな気持ちのこもった文字を書きたい。

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plus 本の独学がなぜよい勉強法なのか?
参考書で独学するのが効果的になる理由を3つに絞って書く。
1、著者に質問できないから自力で考える。考える帽子を身につけられるようになる。

2、日本一いいと思う本、日本一すきと思える著者の考え・スキル・技術を学ぶことができる。何をもって日本一と思うかは人それぞれである。理由はさておき好きな人、尊敬する師匠にコーチについてもらえる、弟子になれる?ということのメリットは計り知れない。たとえば化学の参考書だけでも200冊以上、よい参考書問題集がある。その中で一番いい本で学べる。

3、入試に効く参考書や問題集は入試に必要な内容をもれなく掲載している。
風邪で不調で伝わりにくい授業になったり時間OVERで残りは自習しといてください、なんてことにならない。
そもそも全部自習が前提、学習のすべてが読者次第になっている参考書や問題集の場合、やるべき(と読者と著者が信じている)ことがもう本を手にした瞬間につまっている。

plus 中3のある子が Focus Gold を終えた。
彼女の場合は数検を受けるのが趣味だったのでここまではこの本をやってきたが数学が好きになりきちんと正統的な理論を学び直したいというようなご相談だった。将来は数学の研究がしたいと言っている子。彼女は全国模試でも志望者全受験生中、トップ校の志望校内順位でトップをとるなど実力は十分にある。

そこで『大学への数学ニューアプローチ』を本棚から持ってきてお渡しした。この参考書はとてもよいので集めていた。それでストックがまだいっぱいあった。

ふつうの黒大数ももちろんよいが東大で出題のあった加法定理の証明など正統的な理論はニューアプローチからやるのが入りやすいと思った。

plus サラサクリップ0.5 ビンテージカラー 5色セットはステキな色が揃っている。柘植の木軸ペンに入れてみた。C300系、最高。

2016年03月16日

自己採点と得点開示 Plus 定期試験と入試の大差

得点開示に関して。

高校に行って調べられるという例の話。「埼玉県公立高等学校入学者選抜において、学力検査を受検した本人の学力検査の教科別得点及び合計得点」が簡易開示される。

公立高校の入試得点に関する、この聞きに行かねばならないという制度には不便な点がある。不合格の学校に足を運んで自分の点数を聞くということに対してふつうの人間は抵抗を感じるに違いない(とヴォクは思う)。ヴォクなら聞きに行きたくない。

大学入試なら小数点単位で、結果が合格点のプラスマイナス何点だったのかまで受験生に通知されることが多い。

そして点数を見ると思うのだが合格と不合格の間に1点の点数差もない。それはまるで虹を七色にきれいに分けることが難しいのに似ている。
隣り合った赤とオレンジとピンクはどこからどこまでをオレンジ色と呼べばいいのだろう。


ボーダーライン上では運が合否を分けることになる。
ボーダーラインのはるか上の方、上位者ゾーンに入る以外に安心できるような方法はなかなかない。

圧倒的な実力をつけるしかない。


聞きに行きたくないと書いたが点数開示に意味があるとしたら、それは過去の自分にノンを言うためだ。
現実を直視した上で、スタートを切ることの材料にはなる。
でもここでもまた問題が。
合格者のとった得点より自分のとった得点の方が高いこともある。
余計引きずってしまうではないか。
1点差くらいでもあきらめがつきにくくなってしまうではないか。

だからいっそ聞かないことにするというのは、それはありだ。

採点ミスということもある。
しかし証拠はない。
点数をたとえ聞いたところで模試と違い入試には点数修正という制度も採点やり直し制もない。
これが入試制度の弱点の一つだ。

Plus 定期試験の終わった人には結果を聞いている。
自己ベストは更新しなければならない。
定期試験での自己ベストを更新することすなわち自己ベストスコア、自己ベスト順位を上げることがそのまま入試での高得点につながるということには決してならないけれど、自分のスキルを上げておけば結果、自己ベストも上がってくるはずだから。

自分のスキルを高めておけば舞台が定期試験でなく模試や入試になったときにも力が出しやすい状態に自分を持っていくことがしやすくなる。

定期試験と入試では範囲の広さがいちばん大きな差異となる。
入試のように範囲が膨大になると暗記暗記だけでもなかなかうまくいかないのはたしかだ。

逆に定期試験は暗記がものをいうところはある。
定期試験のことをおとしめてみているわけではない。
2つは試験の性質が全く違うだけである。

日常の学習の確認が定期試験。入試には合格者と不合格者を分けるという別な意味がある。だから入試問題の方は複雑に設定して作られている。
学校の確認テストと定期試験はそうでない。

だから定期試験の延長に模試や入試があるという考えは捨て去ったほうがいい。
模試や入試で結果をのこすには全単元を固めるという別な要素がどうしても必要だ。
科目全体に及ぶ技術や判断基準の知識も身につけ高めておく必要がある。
入試は解法を知っているかだけでなく短時間でふさわしい解法を選択できるかまでも問われる。
入試がどんなことを求めているのか読み取って日頃から備えるようにすることが必要だ。






2016年03月10日

「大宮高校、不合格でした。」

不合格の発表後本人はすぐに連絡をくださった。
すぐに。

平成28年度入試で、1人、不合格がありました。
大宮高校。

本人は言ったこと、約束したことを全部やる子です。毎回感動するほどパワーアップした姿を見せてくれる子です。

光の指導力不足です。申し訳ない気持ちでいっぱいです。

人ごとのように書きますが、新しい一歩を踏み出せますように。



(日本の塾(という名で呼ばれているもの)は、合格者のことは書いて不合格者を隠蔽するところがあるように思う。そんなことをしたら他ならぬ受験した当人に対して失礼だ。本気で一緒に勉強して結果不合格だったとしてどこに何のはずかしさがあるというのか。)

2015年09月16日

浦和高校の文化祭の門隊 plus ローズマリーミスジェサップ plus ルコウ朝顔

文化祭が終わった。
小中学生が見に行ったと話してくれた。

40人がかりで作った、学校の前にそびえたつ門にある建物なのだが、ある子がたったいま、それを設計したと話してくれた。
まさかあの建物を一人で設計していただなんて。

普段からかなり謙虚で、ヴォクの方から聞かないと自分のことを決して話さないような子なのだが、聞いてみたらまさかのまさかでびっくりした。

あんなお城を設計してしまうだなんて。
あいた口がふさがらないとはこのことだ。

隊長、あなたって人は。


(リンク)
(ブログなどもいっぱい読めます。)

plus ローズマリーミスジェサップの花が咲いた。
ミスジェの枝先はカールする。
それがやわらかな印象を醸し出す。
すてきな姿をしている。

花も美しい。
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写真1 陽だまりの中のミスジェサップ

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写真2 木かげの中のミスジェサップ

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写真3 ローズマリーミスジェサップのつぼみ

ローズマリーのことは別のシーサーブログに書いていてこっち足音ブログにも書くのはなんだかおかしいのだが書けば書いたで花があってまあよろしい。

あっちの方では開花瞬間の動画のきじが一番アクセスが多い。
ミスジェサップが咲きそうだったときの動画などを撮ったのをアップしている。

ローズマリーは鹿児島の実家の庭の方には50種以上あるだろうか。
ありとあるローズマリーがそこにはある。20年前に比べて池の鯉がいなくなって代わりにローズマリーが2、3倍増えているだろうか。

教室の庭の方には写真のように鉢植えのローズマリーが少しある。
ミスジェサップなどぼくのお気にの種しかいない。

plus ルコウ朝顔も咲いた。
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ほなね。



2015年06月12日

中間試験を終えて メモ、メモ、メモ。plus ローマンカモミールが咲いた。

中学生高校生で、中間試験があった学校の子達は中間試験を終えた。今月末には期末試験を迎える。

振り返りでは点数などを書いてもらっている。この用紙は試験までの取り組みを振り返るためにまずは存在している。
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写真は中1の子。順位などは判明していなかったので聞いていない。中1の中で与えられた紙をいちばん文字数多く書いていたのでいまとりあげている。

志望校は聞いているので目標順位はあえてヴォクから尋ねることはない。その学校を目指す子がとるべき順位は一つしかない。

この子もまた小学生の頃から課題をやらなかったことがただの一度もない。中間試験を受けるのも振り返り用紙を書くのも人生初だが、書き方など細かく言わなくともなかなかがっつり書いている。机の上に紙を置いておいただけでこの用紙を書く前には一言も発していない。

課題のことをさきほど書いたが、経験上、こういう子はどこまでも伸びる。
すでに中学範囲の予習を終えている数学英語国語では、英語と国語の失点が目立っている。

また光で一度もやっていない今後もやらない国語の聞き取り試験で苦戦したことがわかる。

聞き取り試験でメモがおいつかない理由はひとつしかない。
それは普段からメモをとるのを習性にしていないからだ。

この子はいつかこのことに気がつくだろう。
言ったからそれがすぐにできるようになるわけではない。現にもう10回以上はそのことを指導している。

言っても言ってもとらないうちはメモなどとれない。
自分が実際に困るまでそれに気づくことはない。
メモをとらないとどんなに大変なことが起きてしまうのか。

それに気がつくのはできるだけ早いに越したことはない。

小学生のうちはメモなどとらずともやっていけたかもしれない。
しかし今後は時間がたてばたつほど、勝手に自分が決めたことをメモらないといけなくなる。

わからないうちは何でもメモをとるというめちゃくちゃなことを習慣にできるよう練習してみる時期があってもいいだろう。

ノートには板書していることをただ写しているだけだとしたら?
それについては今度また伝えねばならない。

でもひょっとしてひょっとしたら今回、いま自分で気づいているかもしれない。
ヴォクが何か言ったときに勝手にささっとメモすることができるだろうか•••。

話変わって、このメモはヴォクが塾生に頼んで書いていただいているもので普段、保護者の方にも見せていない。保護者面談というものを実施していないのでこういった用紙をコピーしてお渡しすることはしていない。よって普段は、この用紙はヴォクしか見ることはできない。

書く量は、経験上、点数に比例する。
こだわりのある子は試験の点をとるが、こういう紙切れ一枚でもびっちり書くものだ。
失点個所を全部メモに残してくれる子も、2、3年生になると少なくない。

ヴォクはその失点個所を記録し、次の代以降の指導に生かすことができる。それがこの用紙の存在意義の2点目である。
試験の問題用紙はコピーしないが、この紙の方は後々まで最大活用することができる。



結果が出ていて今回学年一位をとった子たちのうちの一人は浦和志望。理由を聞けば「東大に行く人が最も多く集まる公立高校だから」と言ってた。
たしかにヴォクも毎年40人以上が東大に進学する公立高校だという理由だけで鶴丸を受験したわけだがまさかの同じ理由とはあきれた。
栄東東大も、浦和も、一女も東大志望者にはこの地域では人気がある学校だ。単純な理由がありそうだ。

医歯薬獣医学部進学を考えている人には大宮と一女の志望者が多い。みな高校は母校というよりは通過点という視点を持っている。

plus ローマンカモミールが咲いた。
鉢から草が飛び出して広がっている。長く伸びて綱渡りをして、ポーチライトの置き石を包み込みたどりついている。
なんて優しい草なのだろう。

柔らかくて長くてやさしい、茎と草。
線のような草の中で花が咲いた。

このカモミールは長く伸ばした葉っぱが土にふれると新たな根を伸ばし西へ東へと匍匐していく。

その先で新たな株がどんどんうまれいつの間にかもとの株とつながって区別がつかなくなって広がっていくような。地面を包み込んでゆくような。
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2015年06月05日

中間試験の答案用紙と学年順位の結果とサングラスを投げた高橋選手

塾生が終わって何日にもなった中間試験の答案(問題)をもってきてくれた。

結果が見たいのでテンションが3くらい上がる。普段はヴォクはテンションを87に設定しているが、90になってしまう。

せっかく見せていただくと塾生にとっては耳がいたいことに×の原因の話をウダウダと何分間もときには何十分間もすることになる。

それでもめげずにもってきてくれるのだ。
ありがたいこと、この上ない。

次に繋げられるといいな。
いや、繋がねばならない。

行きたい学校があるのなら自分の手足で手繰り寄せるしかない。自己ベスト記録は更新せねばならない。

さて、試験用紙を点数がたとえ悪くてももってくる子、持ってき続ける子どもは、経験上、絶対に成績が上がる。

理由は、自分の練習にこだわりをもっているからであり、テスト結果に言い訳をしないプロであるからである。(千代の富士はかつていった。プロはいかなる時でも言い訳をしない、と。)

そういう子は点数が悪かった原因が何にあるのか知りたいと熱心に考えており、原因(らしきもの)
に対応しようと努力を重ね、結果、変化する。
勉強法を変え、勉強習慣を変える。

改良を重ね、工夫を重ねる。
そういう子が伸びないわけがない。

だからなのだ、ヴォクが見たいのは本当は問題用紙ではない。答案用紙でもない。
変化が見たいんだ。

サングラスを投げるところが見たいんだ。
サングラスを拾うところも見たいんだ。


2015年05月17日

独学していた子の英語学習法 plus ローズマリーほふく性 匍匐前進中

独学していた子が塾にあえてくるということがある。
独学で行けるのになぜ塾に来るのかと思うが、入るときもやめるときも遅刻するときも理由は聞かないことにしている。

ただ理由は、申し出る方が言うのが当たり前だと思っている。当たり前だと思っているので理由が添えられていなくてもこちらから理由は何ですかとは聞かない。ただし、断るまでだ。断る理由は当然伝える。世の中には原因のないことがいっぱいあるようにも思うし、原因と結果の法則だらけのような気がする。だからヴォクがこういう方針で教室を運営しているのは個人的なことであり一般的にはどうかということは考えることはあまりない。

入塾時には成績も聞いていない。そういうものは一度授業で見たら少しはわかるし、そもそも今後の目標があって教室に来るのに過去のことを聞いても仕方がない。
過去のことはデータを見るより教室で今から会ったらそれでいい。

さて、塾で一回目の抜き打ち教科書本文暗写テストを終える。満点通過。
えーと、塾に来る前にたとえば英語の教科書本文暗記ということはやっていたのかと聞くと、やっていたという。

英文の和訳をはじめに自分でつくってそれをもとに、教科書本文を再現するということを自学自習でやっていたという。
それは、素晴らしい学習法だ。

独学とは文字通り自分で学ぶことだが、その仕方にはいろいろある。
どんなやり方をしていたのか、聞きたいことは山ほどあるが1月に1個くらいずつどうしても我慢できないことから聞いてみたいと思う。

ヴォクはずっと独学してきたしいまもそうしているが、いま教室で指導している方法はヴォクがやっていた独学法ではない。1パーセントくらいは自分のやり方も混ざっているがほとんどは塾生のよかった勉強法の真似である。
塾生が残していった質問をプリントの解説にまぜて更新しているだけであり塾生の質問が教材の解説をよくしてくれるばかりである。

質問がないと、なんでないの?どういうこと?質問もなくよく来たね?などと嫌味を言うのは、でも、プリントを充実させたいからではない。

ふつうに聞きたいことなど山ほどあると思う。毎日1題、わかるまででなくできるまで勉強しているなら、できることはできたがしかし疑問に思うこと、不思議に思う状態のまま残っていることはいっぱいあって普通だ。

疑問をかかえずに勉強が進むわけがない、という話。

独学者が独学中に困ることとは何か、それは聞きたくても絶対に他人に聞けないということである。

しかし聞けないがためにこそ、伸びる能力というものがある。
聞けないならもう自分でやるしかないでしょ、ともう他人に頼らなくなる。

こと、勉強ということに関する限りにおいては、この、人に頼らないということが自主練の質を向上させることになる。

極めて高い完成度で単元を仕上げている。
この子は自分の耳をすましていままで自分の声を聞き続けてきたのだろう。

ほなね。

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チェリーセージムーンライトオーバーは淡い桃色。
うすい桃色。

ローズマリーの庭
何を目指しているの?と漠然と聞かれたので詳細にこたえよう。
ここはそういう決意を表明する場でいいのだよな(うん)。
目指すローズマリーはこれだ。
ワン・トゥ・スリー。
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1、匍匐性(下へ下へと茎をのばして)
2、葡萄性(ぶどうより紫で)
3、保福(ヴォクが満足)
前進あるのみ。

2015年05月09日

浦和高校の物理「アクセス」と『物理のエッセンス四訂版』 plus 7色のチェリーセージ グレープ

浦高(埼玉県立浦和高等学校)の高校2年生の子が物理の問題集はどれがいいかと聞いてくれた。

それを書店で探すのが彼のやるべきことだと思ったので、そう伝えた。

毎日ふれることになる問題集だ。自分の手と頭で選んだらいい。

傍用問題集などについて何も指定しない、何も連絡しないところが、うらこうらしい。(単位をとるために勉強しているわけではない。東大入試本番で点をとるためだけに勉強しているわけではない。物理を学びたくて物理を勉強するんだよな。)

小中学生には「何をやるか」について伝えるようにしている。
しかし肝心の「どうやるか」、「いつやるか」、「何回やるか」については指示しない。
それはあなたが考えることであって、親やコーチなど他人があれこれと指図すべきことではない。勉強したいのは誰なのか。

高校生には「何をやるか」についても指示しないようにしている。状況にもよるけれど。

何をやるかの答はなく、なんでも載っている本は一通り読んだ方がよいに決まっている。テストに出るところだけ勉強しようなどと考えるとしたら間違っている。

『物理教室』や『親切な物理』や『前田の物理』はなんでもほしがるまこちゃん用のなんでも載っている便利な本だ。今年東工大を受ける塾生のメイン図書指定。物理はよい問題集が多数存在するが、物理教室、親切な物理、前田の物理は問題豊富、解説十分で申し分ない。


plus チェリーセージの葡萄色、グレープ色


まさに咲かんとしていたところ。
画像だがデジカメでなく携帯(これの場合はiPhone5c)で撮影している。
拡大レンズだけ買って外付けすると、デジカメ並みのど至近距離でとれる。
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開花前

開花後
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紫以外にもいろんなチェリーセージが庭に咲いた。

主なものは、
(黄色系)
イエロー
薄桃色

(桃色系)
サーモンイエロー
黄桃(サルビアヤメンシス)

(ピンク系)
ピンク
ライトサーモン
ライトピンク

(赤系)
濃い赤

(その他)
白(サルビア・アズレア)
空色(サルビア・アズレア)
水色(サルビア・ヤイメヒントニアナ)
赤白(サルビアミクロフィラホットリップス)

が咲いた。



テラコッタの鉢は爬虫類の絶好のハウスらしくそっと移動するとトカゲくんなどが隠れていることがある。
トカゲくん用にテラコッタハウスをつくってあげたい。





2015年05月05日

浦和第一女子高校の新書リスト チェリーセージ 紫白のアクアフレッシュ

一女(浦和第一女子)の光子がもっていたシラバスにあった新書リストをチラっと見たときに読んでいない本がいくつかあったのでチェックしていた。

この子の授業では光推薦独学図書No.103「新古文要説」を毎回読み進めている。文法を助動詞助詞まで終えるまでは何もしていなかったが、解釈の中で文法のありがたみも感じられると話してくれた。

話戻って、新書はどんどん出る。好きな本を読めと言わずに具体的にこの中のものからはじめに読むといいと示すところが親切だ。

高校一年生には親切なくらいでちょうどいいのかもしれない。

『女子校力』、『名門校とは何か?』にも書いてあるが、「新書レポート」の取り組みが実におもしろい。

浦和高校と一女の読書リストについて書名を知りたい場合、ジュンク堂(大宮駅最寄のロフトの上の階)にもそれが並べてある。

一女が学生に配布しているシラバスにはくわしい参考書のリストがついている。
独学ができるようなくわしい参考書だけを掲載してあり選びに選び抜いた厳選リストになっている。
はじめに書店で立ち読みしてくわしさに驚くくらい、くわしくてわかりやすい参考書を掲載している。
参考書の参考書として読み応えがある。

plus チェリーセージの紫白ストライプ。
小学校で一大ブームを巻き起こしたアクアフレッシュみたいだ。紫だけの花や白だけの花もつく。紫率もいろいろあっておもしろい。
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小林花卉さんの苗
ありがたき花。